メバルは「凪を釣れ」この言葉、僕がメバリングを始めた当初(10年以上前ですね)から言われていたような気がしますが、この「凪を釣れ」という言葉、今でも言われていますし、実際風がない穏やかで凪の日のほうが釣りがしやすいことは間違いありません
そこで今回は、メバリングにおける「風」に着目し、メバルは本当に凪を釣るべきなのか?という議題について、リグデザイン プロスタッフである山口の見解をまとめます
目次(タップで移動できます)
メバリングで「凪を釣れ」と言われている理由考察
WEBサイトや釣り雑誌などを読んでいると、皆口を揃えてこう言うんです。「メバルは凪を釣れ」と。
これ、ずっと言われている格言でありますが、ではなぜメバルは風がなく波が立っていない「凪」を強くおすすめされるのか?その理由を確実に知っておくことが大事です。なぜ、メバルは凪なのでしょう?
- 浮いてきやすい
- 軽いリグを扱うから
- 水温変化が少ない
この3つが、主に「メバルは凪の日がいい」と言われている理由だと考えています。
噛み砕くと、メバルが表層に浮いてきやすくなり、メバルの居場所が掴みやすく、風や波がないから1g前後の軽量リグが扱いやすく、風が当たらないため「水温の変化」も起こりにくい。こんな感じですね
特に「軽いリグを扱う」この部分が大事で、凪ではない日に1g以下のジグヘッドなんか使ってしまった日には「一体俺は何をしているんだ?」と自分自身が分からなくなってしまうほど、何がどうなっているのか分からない操作感の元、釣りをしなくちゃいけなくなります
凪でないとメバルは釣れない?
「メバルは凪を釣れ」こう言われてしまうと、どうしても【メバルは凪じゃないと釣れないんだ】このような思考になりがちです。凪でないとメバルが釣れないから、風がある日は釣りに行くのを止めておこう・・・みたいな感じですね
この考え、間違っています。メバル、凪でない日も釣れてくれます。
もちろん、風がある日は「操作性が悪くなる」「波が立って大変」というデメリットが生じますが、だからといってメバルが釣れない訳じゃないんですよね。後述しますが、凪でない日のほうがいい思いをすることが多いです
「凪だから止めておく」という思考は、本来であれば釣れていたメバルを逃してしまうことになり、自身の釣り歴にマイナスを与えてしまう結果になる・・・かもしれませんね。
初心者の頃は「凪」を一つの指標に
メバルは凪でない日でも釣れる・・・とは言っても、やはりメバリング初心者の頃は「凪」の日が釣りやすいのは事実です。軽量リグを風のある中で操作するのは上級者でも厄介ですし、その中で釣果を出すのはもっと難しいです
初心者の頃は、風速1mとか無風とか、波がない日とか、「凪の日」をチャンスと捉え、狙ってみることをおすすめします
メバリングにおける「風」問題を考える
ご存知の通り、メバリングでは1g前後のリグを扱うことが多いです。軽い仕掛けを使う頻度の高いメバリングにとって、「風」はどうしても厄介な存在となってしまいます。風が強ければ強いほど、釣りがし難くなる・・・と言えます
昔は風速5m以上でも、なんとか釣りをしてやる・・・と釣り場に立つことがありましたが、今ではそんな無謀な挑戦をすることはありません。安全第一ですし、釣りがし難いですし、風があまりにも強い日は、自宅にて釣具のメンテでもしているほうが生産性が高いですね
風が強いと無理ゲー
くどいようですが、メバリングにて風は非常に厄介な存在であり、一寸の疑いもなく「敵」です。ときに見方になってくれる頼もしい存在に変貌することもありますが、基本的には「敵」だと認識し、この敵をどう交わすか?どう倒すか?を考えることが、メバリングにおいて必要な行動です
風速3m以上は考えもの
では、メバリングは「風速何mまで楽しめる?」という点ですが、個人的に天気予報での「風速3m」を境界線としています。もちろん、天気予報で風速3m予報が出ていても釣りに勤しむこともありますが、海に出ると「どう考えても5m以上の風があるぜ・・・」
ってことが多いため、天気予報の数字よりは(海での風は)強いもの・・・と考え、行くポイントを考えたほうがいいですね。もちろん、風速1mとか2mほどの予報であれば、迷わず釣り場へゴーです
良型メバルは風が強い日に出やすい
確実な根拠がある訳でないですが、過去10年以上の経験を元に得た結論として、「風が強い日のほうが良型メバルが出る可能性が強い」と断定できます。僕が釣りを楽しんでいるエリアは15cm〜22cmサイズが多いのですが、風が強い日は29cmとか、28cmとか、25cm以上の良型が出やすいんですよ
でかいメバルは警戒心が高く、普段はジッとしていることが多いですが、風のおかげで警戒心が下がるのか、良型が食ってくる可能性が高くなっていることは、チョキがグーに負けるほどは明白な事実です
でかいメバルを釣りたいときは、敢えて風が強く凪でない日を狙うのも一つの手ですね(もちろん、安全第一で)
風が強い日の対策
メバリングにおける風が強い日の対策ですが
- 風裏を探す
- キャロやフロートを使う
- 操作感が分かるワームを使う
があります。風の方向により「風を受けにくい」風裏を探すのもありですし、例えば北風のときはこの場所!みたいに、特定な場所を作っておくことがおすすめです。実際、北方向から吹く風に滅法弱い大阪エリアであっても、風裏となる場所は複数あります。つまり、探せば風を避けられるパラダイスがあるかも
そして、使う仕掛けの重さを「重たくする」のも一つの手ですね。ジグヘッド単体を重くすると釣果が落ちることもあるため、キャロライナリグやフロートリグを使うほうがいいでしょう
また、風が強い日のメバリングは「水中にあるワームがどこにあるのかすら分からない」というのが一番厄介です。なので、水噛みがよく少しでも水中での存在感が分かりやすいワームなどを使うことで、プラス要因となることは確かです
リグデザインでいうと「リブリブ」や「リーブイ」はリブがあり、しっかり水を噛むために「水中での操作感が良い」傾向にあります。両者とも全体的なパフォーマンス良しなワームのため、ぜひ使ってみて下さい