今回は、メバリングで使う「ワームのサイズ」についてリグデザインプロスタッフである山口がお話していきます。ワームサイズ、メバルがどれだけ釣れるか?という釣果に繋がる大事な要素のため、どのサイズのワームを使えばいいか分からない?と定まってない人は、絶対的に読んで頂くことをオススメします
この記事だけで「メバリングのワームサイズ」を網羅的に知り、他の情報を取得しなくていいほどは具体的にまとめます
You Tubeにて「メバリングで使うワームサイズ」について動画にしています!動画のほうが分かりやすい!って人は、ぜひご視聴下さい!
■メバリングが釣れるワーム
目次(タップで移動できます)
メバルはワームサイズで釣果が変わる?
そもそも、メバリングにおいてワームサイズの重要性を占める割合は如何ほどなのか?という点ですが、個人的には「かなり大事な要素」だと考えていますし、過去10年以上、数千匹のメバルを釣ってきた経験則から言っても、間違いなくワームサイズは大事!だと認識しています
サイズの差により全く反応が異なることもあるし、例えば1インチだと10投に1匹ペースだが、2インチだと1投1匹ペースで釣れる!みたいなことは平気で起こります。つまり、ワームサイズによって、恐ろしいほど釣果に差が開くことがある・・・ってことですね
もちろん、メバルの活性次第で「ワームサイズなんて全く関係なく、どのサイズでも釣れる」ということもあります。
1インチ前後が有効的な場面
リグデザインワームにはラインナップしてませんが、メーカー様によっては「1インチのメバリングワーム」が発売されています。1インチってかなり小さいですが、メバルが凄く小さなベイトを捕食している、メバルの活性が低く大きなワームでは食い切らない・・・
そんなときに、1インチワームは力を発揮することでしょう。ただ、使用頻度的に「そう高くはないかな?」と考えているため、どうしても1インチのサイズ感が欲しいときは、例えば「リグデザインのリブリブ」をカットし、1インチほどにインチダウンすることが多いです
リブリブはリブが均等に入っているため、カットしてもパフォーマンスを崩さずに釣りを楽しめます
1.5インチ前後が有効的な場面
1.5インチ前後のワームサイズは、メバリングにおいてスタンダードなサイズ感だと考えています。リグデザインでは「リーブイ」というワームが1.6インチに設定してあり、全国的に恐ろしいほどのメバル釣果報告を頂いております。
1.6インチって、大きすぎず小さすぎず、凄くいいサイズ感なんですよね。1インチほどのワームってワームの可動域が狭いことによる動きの鈍化があり、これが良くも悪くもあるのですが、1.6インチってほどよく可動域があり、それでいてアピールしすぎない側面もあるんです
言葉で上手く伝えることができませんが、広く使えるワームサイズであることは間違いありませんし、事実としてパフォーマンス良く釣果をあげることができています。
有効的な場面が・・・と考えることもなく、まず1.5インチ前後のワームを使ってみる・・・ぐらいの感じでOKです
2インチ前後が効く場面
1.6インチがメバリングにおけるスタンダードなサイズ感!とは言ったものの、個人的に最もよく使うワームサイズが「2インチ」です。2インチワームとなるとワームによるアピール力がそこそこあり、勝負が速いんですよね。その場にいるメバルに対し強烈にアピールし、反応があるか確かめる・・・
それで反応がないとか、アタリはあるが乗らない・・・となれば、1.6インチでフォローを入れる!という流れです。リグデザインで言えば「リブリブ」「サーチー」が2インチなので、順序で言えばリブリブorサーチーを最初に使い、その後「リーブイ」を入れるって流れが、僕のスタンダードローテーションです
ワームサイズによるメバリング戦略を知る
端的に言うと、メバリングでは1インチ前後、1.5インチ前後、2インチ前後のワームの3種類を揃えておけばOKだと言うことになります。複数サイズを揃えておくことで戦略の引き出しが増えるため、偏りなく様々なワームサイズを揃えることが好ましいですね
後は、この3種類のワームサイズをどう使い分けるか?という話です。
- 水中で目立つ
- 水抵抗の有無
- メバルの活性
- 良型メバル
この4つのキーワードを元に「ワームサイズによる戦略」を噛み砕いてお話します
サイズが大きいほど水中で目立つ
ワームサイズが大きくなることで、純粋なアピール力が増します。言うまでもなく、大きなワームのほうが水中で目立つため「メバルに見つけてもらいやすく」なることは明白です
メバリングでもどの釣りでもそうですが、まず「魚にワームを見つけてもらう」ことが大事なんですよ。ハードルアーであればルアーが持つ動きにて魚を寄せれますが、ワームに関して言うとそれが難しくなります。あくまでナチュラルに誘うことが目的なので、メバルにワームを見つけてもらってからが勝負なんですね
特に、メバルが広く散っている状況下では「大きなワームサイズ(2インチほど)」がマストです。反対に小場所などピンポイントを狙う場合は、1インチや1.5インチにサイズダウンすることも一つの手です。もちろん、小場所であっても2インチのアピール力で颯爽に勝負を決める!ってのもアリ
面積が大きくなることによる水抵抗の大きさ
これ、かなり大事なので絶対的に知っておいてもらいたいんですが、ワームサイズが変わることにより「ワームが受ける水の抵抗」が変わります。ワームサイズが大きくなるということは「ワームの体積」が大きくなるため、当然受ける抵抗が大きくなります
ワームの体積に加え「リブ」なども大きな要因となりますが、水の抵抗が増えることで
- 操作感が得やすい
- フォールスピードが遅くなる
- 潮に馴染ませやすい
といったメリットが得られます。反対に空気抵抗が増えるため「飛距離の低下」などのデメリットが生じてしまいます
メバリングでは軽いジグヘッドを使うため、ほんの少し操作感がアップするだけで得られる情報が多くなります。潮が効いている場所などを把握しやすくなりますからね。また、軽量リグを使うことによる「何をしているか分からない」という状況にもプラスの作用を得られます
「フォールスピードが遅くなる」「潮に馴染ませやすい」という点ですが、メバルはジワーっと漂っているものに対し好反応を見せてくれます。つまり、ワームの体積が大きくなることで抵抗が増え、よりジワーっと水中を漂わせることができるようになります
このメリットは上級者に近づくほど感じやすくなるため、この点を意識することで腕の上達が加速することは間違いないでしょう
メバルの活性によりワームサイズを変える
その日その場所のメバルの活性によりワームサイズを変えることも大事です。メバルの活性が低いときほど小さいワームを使うべき!と誤認してしまいがちですが、これは誤った認識だと考えています
もう少し言うと、活性が低かろうが高かろうがその都度「反応するワームサイズが異なる」ため、速いペースでサイズローテーションを行い、その日にバチッと合ったワームサイズを見つけることが先決です
例えば、アタリはあるが乗らないときは「サイズを小さくしてみる」、反対にメバルの活性が低いときは敢えて大きなワームを使いアピールしてみる・・・みたいな感じですね。ここに確実な正解はないため、その都度調整が絶対的条件です。色々試せる人が釣果を伸ばせます
サイズが大きなメバルを釣るときは「大きなワーム」を使うべき?
僕のように10年以上メバリングをやっていて、数千匹のメバルを釣っていると、数釣りよりも「サイズ狙い」にシフトすることが多くなります。もちろん、数釣りも楽しいですけどね、如何に狙って良型メバルを釣るか?というところを全力で楽しんでいます
サイズ狙いのメバリングを楽しむとき、「良型メバルは大きなワームを使うべき」という認識を持つ人が多いです。もちろん、あながち間違いではないのですが、1.5インチ程度のワームサイズが効くこともありますし、2インチや2.5インチのワームサイズに好反応を見せることもあります。
つまり、サイズが大きなメバルを狙うからと言って「ワームサイズも大きくする」という考えは視野を狭くし、引き出しを減らし、結果として釣果を落とす原因となるため、【良型メバルを釣るときも、小さいメバルを釣るときも基本的な考え方は同じ】という認識を持つことが大事です
複数ワームサイズを揃え、状況に応じて使い分ける
凄く長くなりましたが、メバリングで使うワームサイズの基本としては「複数サイズを持っておき、ローテーションにて反応を見ていく」というのが最適解です。その日その場所の条件が好反応を見せるワームサイズを変えるため、ここに明確な答えはありません。
つまり、自分でワームサイズをローテーションし、その日の当たりを引き当てるしかないんですね。詰まるところ、この当たりを確実に見つけられるほど「メバリングが上手な人」となり、誰よりも釣果を伸ばせる人となります
あの人は釣れているのに、他の人たちは釣れていない・・・よくある現象ですが、これはほんの少しの差が影響していることがほとんどです。ワームサイズ一つとってもストイックに考えることで、より良い釣果を得ることができるでしょう
■You Tubeにて「メバリングでのワームサイズ」についてサクッとまとめています。よければご視聴&チャンネル登録よろしくお願いします!
■メバルが釣れるワーム