アジングやメバリングなどソルトライトゲームでは、1g前後のジグヘッドを使うことがメインとなるため、「ボトム着底」が把握しずらい・・・という側面がどうしても出てしまいます。アジングやメバリングを10年以上楽しんでいる人であっても、海の状態や使う道具によってボトム着底を把握することが難しいほどは難易度が高いのです。
しかし、アジングやメバリングを楽しんでいると、どうしても「ボトムを攻めないと釣れない」状況下がありますし、大型サイズになるとボトム付近にべったり張り付いていることが多いため、ボトム着底を把握することができないということは、釣果を落としてしまう要因にもなってしまいます。もちろん、100%ボトム着底を把握する裏技的な方法はありませんが、ボトム着底がどうしても分からない・・・そんな人へアシストするレベル程度の対処方法は存在しますので、ここで【アジングやメバリングでボトム着底を把握するための方法】についてまとめていきたいと思います。
ジグヘッドを重たくすることが一番手っ取り早い
アジングやメバリングでボトム着底を判断しやすくするには、「ジグヘッドウエイトを重たく」することが一番手っ取り早い方法です。もちろん、風速や潮の流れにもよりますが、3gのジグヘッドであれば、初心者の方であっても容易くボトム着底を知ることができるでしょう。そのため、1g前後のジグヘッドではどうしてもボトム着底が分からない・・・という人は、3gなど、ライトゲームでは重たいとされるジグヘッドを使い、ボトムを取る感覚を掴んでいくことをおすすめします。そして、2g、1.5g・・・と徐々に軽くし、最終的には1gのジグヘッドでもボトム着底を把握できるようになれば完璧ですね。
ただ、ジグヘッドの重さを重たくしてしまうと、どうしても「釣果に悪影響」を及ぼしてしまうことがあり、リグデザインの経験上で言わせてもらうと、ジグヘッドの重さが重たくなればなるほど、釣果が減少傾向にある・・・と言えます。もちろん、水深が深い場所であったり、激流エリアであれば話が変わってしまいますが、一般的な漁港などでアジングやメバリングを楽しむときは、3gという重さはオーバースペックである・・・と認識しておいたほうが無難ですね。
リグデザインの感覚で言うと、1gの重さを軸にしており、0.2g単位で調整していくことが多いです。
合わせて読みたい・アジングで使うジグヘッドの重さ
・メバリングで使うジグヘッドの重さ
・風が強い日にライトゲームを楽しむコツ
カウントダウンで徐々に探っていく
アジングやメバリングを楽しむ場所のある程度の水深が分かっている状態でのみ使える方法ではありますが、カウントダウンで徐々にレンジを調整していき、ボトム着底を把握する方法があります。具体的に言うと、とりあえず30秒ほど沈めボトム着底の有無を確認します。ラインテンションを掛けてすぐにテンションが掛かる場合は「沈んでいる途中」であり、ラインのたるみを巻き取ってからラインテンションが掛かる場合は、ボトムへ着底しています(風によりラインがフケてしまうと判断が難しくなります)
そして、まだボトム着底していないときは40秒ほどにカウントを増やし、ボトム着底するまで繰り返します。ボトムに着底しているときは、25秒で再度行い、着底の有無を確認。着底しているときは更に短いカウントで行い、着底していないときは23秒など細かくカウントし、ボトム着底を判断し、次からは「ボトムへ着底したカウント」で釣りを展開していけば、わざわざボトム着底を判断せずとも、ボトム付近を攻められるようになる・・・ということです。非常に面倒な方法ですけどね・・・どうしてもボトム着底が分からない・・・というときは、ぜひやってみて下さい。また、潮の流れや干満の差によりボトム着底までのカウントが常に変化するため、時折ボトム着底を取り直すことも大事です。
合わせて読みたいラインの動きをよく見る
風が弱いときにしか通用しない方法ではありますが、ラインの動きを見ることでボトム着底を知ることができます。単純に、仕掛けが沈んでいるときはラインに引っ張られる力が加わるため、ラインテンションが掛かります。つまり、ラインテンションが掛かっている状態は「沈んでいる途中である」と判断することができますね。
一方、仕掛けがボトムへ着底するとラインテンションが緩んだ状態になるため、ラインテンションが抜けている状態は「ボトムへ着底している」と判断することができます。あくまで、ある程度の重さのジグヘッドを使っているときのみ通用する方法ではありますし、使うロッドのスペックやラインの細さによっても判断できるかできないかが分かれるため、その辺りを考慮しつつ、ボトム着底を把握できるための道具を選ぶことも、アジングやメバリングで確実にボトム着底を知るための条件となる・・・と言えますね。
いずれにしても、軽量リグを扱うアジングやメバリングでは「ボトム着底」を判断するのがとても難しいため、元も子もない話をすると【経験あるのみ】となってしまいます。長くアジングやメバリングをやっていると、必然的にボトム着底を把握できるようになり(もちろん、できない状況もあります)、ボトムを確実に攻めることができるようになるため、1時間でも多く釣りに出かけ、経験を積むことが一番・・・です。